私のペットはヴァンパイア!?〜禁じられた恋の行方〜
「お前みたいなウザい奴、忘れるワケないだろ。ってゆーか、忘れたくても忘れらんねぇし」
はぁっ!?
そこでファルドは続けざまにこう言った。
「お前…男と付き合ったこと、無いだろ?」
「んなっ…」
「あ、もしかして図星?当ったり前だよな〜。お前みたいな暴力女、誰も相手してくれないって」
私はもう怒りの渦がハイスピードに回っていた。
バチン――
「いっ…て」
「アンタなんか最悪よっ!人の気も知らないで…もう金輪際、私の前に姿を現さないで!!」
私はファルドの右頬を思いっ切りひっ叩いた。
悲しくて…悲しくて仕方なかった。
ファルドは…変わってしまった。
あの頃の…優しいファルドじゃない。
今、私が見ているファルドは、私の知らない、別人の様だった…―――