嘘つきシャボン玉の恋ゲーム
「ていうか、また助けてくれてんじゃないか。」
「………たしかに。」
「あはははは!
真紅のばーーか」
「調子に乗りすぎ。」
私は真紅の胸の中で笑った。
心のそこから。
クラスの皆ともいつか こうして笑いあいたい。
そんなことを思ってしまった。
思えば 前までは人信じてみたいなんて思ってなかったよな…
いや。
きっと、ずっと思ってたんだ。
なのに それを恐れていた。
まぁ、今でも 人は恐いと思う。
けど 向き合わなきゃいけない。
「真紅。」
「何?」
「私、今日の放課後みんなに色々言うよ。」
「そっか。頑張って」
「……ああ。」
私は大丈夫。もう頑張れる。