嘘つきシャボン玉の恋ゲーム

………真紅はプロの殺し屋だ。
力ずくで勝てるわけがない。


なら……………


賭けにでよう。


「………ゴホッ、しん く………」



「何…?」


「しんく こ…れ・・・で・ハァッ、
ま…、ン・・・ぞ・・・く?」

真紅は手の力を苦しくないぐらいに一気に緩めた。



「何が言いたいの?言ってごらんよ」


「ハァッッ ハァ ハァ…」

私はしっかり息を整えた。

首絞められるのもけっこう辛いもんだ………初めてだし。


まぁ そんなしょっちゅう殺されかけるのもごめんだけど。






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