嘘つきシャボン玉の恋ゲーム
●〇……
「はぁ………疲れた」
「あたしも少し…ね。うん。」
溜め息を吐く私と苦笑する小百合とは対称的に、
理恵子はニヤニヤと出来上がった物を見つめていた。
気持ち悪い………なんて思っていないよ?
きっと(笑)
「そう?
あたしは楽しかったよ。」
「あのね……私達はクッキー作りに疲れたんじゃなくて、
あんたに教えるので疲れたの。
おわかり?」
「ぇ!本当なの?
小百合ぃ〜〜」
え!?あたしにふるの?、と言いながら暫くオドオドしながらも、
二人で応えを待っていると、小さく消えそうな声で小百合は言った。
「ごめん理恵子。優花に賛成……。」
「そんなぁー……」
ブーイングする有害物メイカー。
……………私はふと、
こんなくだらないやりとりも
楽しいと感じた。