嘘つきシャボン玉の恋ゲーム
「けど、絶対絶対ぜ〜ったい真紅くんは、
優花に殺意とかないってぇ」
「…そうなのかな?」
曖昧な返事をしてみる。
さっきまではあたしもそう思ってたけど、
冷静に独りで考えたらやっぱり美光くんは殺意がある………って思った。
「あれぇ?さっきまで『だよね〜』って言ってなかった?
まぁいいか〜。
けど、あたしはすごい耳寄り情報があるんだぁ!」
自信げに話すパンダちゃん。
耳寄りな情報ってなんだろ?
「聞かせて聞かせて!」
パンダちゃんは頷いて 再び口を開いた。
「今の優花はまるで警戒心丸出しだけどさぁ、
実は風月祭準備のときにね、『最近の優花は疲れてるから気にかけてあげて』って真紅くんに言われたの〜。」
「美光くんが!?」
「そう。すごい優花を気にかけてるみたい。
あとは『優花がなんか思い詰まってるみたいだから、少しでも助けてあげてくれない?』って言われた〜。」