嘘つきシャボン玉の恋ゲーム
「ま………、とりあえず帰ろう。」

「ああ・・・」



私たちはほとんど 一緒に下校している。
仮にも カレカノだから……らしい。

当然、私は一人で帰りたいんだけど。



薄い暗い帰り道、人は全然いなくて。
優しく光る淡い橙の電灯が 不思議とキレイに見えた。



けどなんか嫌だな……二人きりとか。
本当に付き合ってるみたいで。

「・・・・なぁ。
これからは やっぱり一人で帰る」

「は??なに言ってるの?
一人とか危ないでしょ。」


殺し屋のお前と二人きりのほうが、
危ない気がするけど……

「いや。私は一応合気道できるし平気だ」

「そんなに一人がいい?
ほんとに平気?」

しつこくきいつくる真紅に苛つきを覚えたため、
私は強く言い放った。

「ああ。平気だ。」

「ふーん。平気って言ったね?」



真紅は そう言うと、
ポケットに手を入れた。


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