嘘つきシャボン玉の恋ゲーム
だが、真紅は少しも焦りの色を出さない。



むしろ、笑っていた。


何故……?
疑問に思いつつも真紅の方を見る。

…が、私が瞬きをして、
目を開いたときに真紅は視界にいなかった。



「え………!!」

「遅いよ」

半分固まっていた私。
後ろから声がして、汗が頬をつたう。


(ヤバイ、やられる………)

反撃しようと力をこめた時にはもう遅かった。



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