嘘つきシャボン玉の恋ゲーム
「ほらね。」

「っつ――」


真紅は一瞬にして私がナイフを奪い、
左手で両方の手首を押さえつけ、右手で私の喉にナイフをそえた。

強く掴まれて、私の手首は痛いと叫ぶ。





すごい。
すごすぎる。
瞬間的に真紅に負けた・・・・



「はい。俺の勝ち。
わかった?自分の弱さ。」

「…………。
悔しいが。」

私は肯定せざるをえなく、小さく頷いた。
そんな私とは対称的に真紅は口角を上げた。

「じゃあ、これからも一緒に帰るからね。」

「ああ。」

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