嘘つきシャボン玉の恋ゲーム
●〇……
「あはははははっ」
暗い帰り道、真紅の笑い声が辺りに響く。
時刻は7時を過ぎていて、いつもと同じく、辺りには誰もいない。
もともと、人通りがが少ない道路だからな。
私はいつも通り、真紅と帰っているわけだが………
真紅はさっきからずっと、
この調子で笑い続けている。
「うるさい!!
いいかげん黙れ」
「いやぁ だってさ……
まさか あそこでサイダーぶっかけるとは
予想外だったよ」
「そんなに笑わなくていいでしょ!?
つい、イラッとして やっちゃったんだよっ」
「ハハッ
けっこう、思いっきりやったよね?
心配して損した」
え…………?
心配?