嘘つきシャボン玉の恋ゲーム

「きゃん。」

そこには 子犬が2匹、
こちらを見上げていた。

品種は柴犬で、
一匹はふつーに茶色でもう一匹は黒っぽい。

二匹はクルリンとした目で私を見詰め、
ポテッとした体を起き上がらせて、よちよちと私に寄る。

「か………かわいっー〜〜!!
愛らしすぎるっ 撫でたい!」

私は二匹を撫でようと しゃがみこむ。
すると上からクスッと笑い声がした。

「………………なんだ。
なんか文句でもあるか?」

「いや。ないけどさぁ人間嫌いなくせに、
動物好きだね。
はしゃぎ姿が ガキっぽかったし。」

(うっ・・・・・)



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