最期の恋〜Tears, smiles, happy two people walking alo?〜
少女がこの町を去ってから、一ヶ月。



「………」



僕はまだ、気持ちの整理が着かないでいた。




「叶うのならば………迎えに行きたい−−」



そんな欲情が余計に自分を苦しめる。




「………ははっ、何で僕は彼女をこんなにも気にしてしまうのだろうか……」



自問自答をする自分自身に段々、嫌気がさす。





−−−−ぱぁんっ



瞬間、少年の頬に小さな掌がぱぁんっとぶった感触が一瞬だけ、ほんの一瞬だけした。




『なっちゃんが弱気でどうすんの!!』
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