最期の恋〜Tears, smiles, happy two people walking alo?〜
「みおっ、待って!!」



消えゆくみおの影に急いでさけぶ。


でもその影はゆっくりと闇に侵食されてしまって。




それは………もう彼女の姿が見えなくなったことを意味していた。




みおは……消えてしまったんだ。






『………またね…』



「え……」



どこからか、ふわり。

またふわりと僕の頬にゆっくりと風が吹く。





「………みお−−」



その風がまた闇に侵食される時に、少年が叫んだ声が聞こえた。




「待ってろよ!!……待ってて!!


僕が必ず、みおを迎えに行くから!!!」




その時まで−−−−。




君には待ってて欲しい。




僕が立派な大人になって、君にまた光を照らしてあげるから。



君の色を僕の色に変えさせてあげるから。




< 502 / 511 >

この作品をシェア

pagetop