最期の恋〜Tears, smiles, happy two people walking alo?〜
しばらくすれば、目眩はおさまった。
でも、目の前の景色はうっすらとしかみえなくて。
気持ち悪い、居心地の悪さが私を渦巻く。
「………う、ん……」
何故か、そんなに寒くもないのに、凍えるような寒さが、全身を駆け巡る。
「…………寒い…」
今日ってこんなに寒かったかしら?
ソファーにかけてあるはずの、カーディガンを震える手で手にとって
全身を煽るように羽織る。
………それでも、全然寒さはいえなくて……。