車内☆恋愛
*愛するよりも
文化祭も無事におわり、

学年で一番繁盛した執事喫茶は

最後表彰された。

あたしはそれから急いでバイトに向かう。


急いで、急いで。


啓くんを思い出さないように。

急いで啓くんを忘れたい。


「こんにちは〜」


だから、

あたしは今日もバイトに打ち込む。


「ごめんな急に」

「あ、いえ!暇なんで!」

「…そ?」


すると蒼二先輩はあたしの顔を覗きこむ。


「なんか元気ねーじゃん」
< 123 / 173 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop