車内☆恋愛
「馬鹿?死にたいのか?」

「へ?」


そういって先輩はあたしの腕を

強引に自分の腰に巻き付けた。


「ちょっと…!」

「落ちたいならドーゾ。」


そういうと同時にバイクが走りだす。


「きゃー!なんか言ってから走ってよっ」

「別にいいだろ?細けーな…」

「落ちたらどーすんのっ」

「ビックリする。お前の馬鹿さに。」


淡々と返される返事に

少し笑ってしまう。

ドキドキもするし、怖さもあるけど

それよりも安心感のほうが勝っていた。
< 127 / 173 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop