車内☆恋愛
華と碧くんが駆け寄ってくる。


「トイレ遅いから…っ心配して来てみれば…」

「璃南ちゃん…」

「何があったのよ、璃南!」


あたしは今までの話を全て話した。


「璃南…」

「俺、啓は璃南ちゃんのこと…」

「やめてっ……」


あたしは碧くんの言葉を遮る。

聞きたくない、慰めの言葉なんて。


「もともと見てるだけでよかったの」


あたしは力なく笑った。


「せっかくだし文化祭回ろう」

「璃南…」
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