魔法使いからメッセージ
●魔法使いの叔父
「よしっ、出発じゃ!!」
老人は、着ているマントをバサッと広げた。
突然、風がビュンビュン吹いてきた。
老人のマントは、風になびいてバタバタはためいている。
「いいか!目をしっかり開いておくんじゃぞ!!」
「はい…」
風はどんどん強くなる。っと、アタシのかかとが持ち上がる。
たちまち強風は、アタシと老人を囲んで、小さな竜巻となった。突然現れた竜巻に驚く暇もなく、アタシは竜巻に吸い込まれた。
ビュンッと身体が持ち上がる。
アタシは、ぐるんぐるん回る竜巻の中で、訳がわからないぐらい回転する。