魔法使いからメッセージ
廊下の突き当たりの部屋のドアの鍵穴に、瞬時兄さんは鍵を差し込んだ。
ガチャン
と鈍い音がした後に、すこしホコリっぽい空気が流れてきた。
「うぶっ!ホコリっぽ!」
あまりにもホコリがありすぎて、もう何か空気が白くなってるもん。
どうすんのコレ、ちゃんと掃除しろよマスター。
「ちょっとホコリっぽいが‥‥‥こっちだ」
「あ‥‥‥はい」
と、瞬時兄さんはもんもんな部屋の中に、口を押さえながら入っていく。
アタシも同じようにして、部屋に入っていく。
小さな窓をガラリと開けてから、瞬時兄さんは奥でホコリをはらいながら、大きな棚の中をあさり始めた。
「‥‥‥あの‥‥‥何してんスか?」