魔法使いからメッセージ




「落ちないでくれぇ!!」




アタシが心の中でそう叫んだ次の瞬間、












バリバリーー!









空全体がピカーっと光った。と同時に、空間を切り裂くような音が、空中に広がった。




アタシは反射的に、チャリを止めた。




……今のは落ちたな。




大分近くに落ちたな。



アタシに落ちなくてよかっ……いや、もしかして、アタシこれもう死んでんのかも……




あー死んだのかー?アタシの人生15年間、何もいいことなかったな。




せめて来世は、もっとラッキーな人生を送りたいな。




だってほら、高校生にもなって彼氏なんかいないし。




いや、でもまだ入学したばっかだから、いないのは普通か……




でももう彼氏いる人はいるし、あんまそーゆーの関係ないかも……いやでも……



っと、一人でブツブツ考えながらチャリのサドルを踏み込もうとした時。




< 4 / 50 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop