魔法使いからメッセージ
「落ちないでくれぇ!!」
アタシが心の中でそう叫んだ次の瞬間、
バリバリーー!
空全体がピカーっと光った。と同時に、空間を切り裂くような音が、空中に広がった。
アタシは反射的に、チャリを止めた。
……今のは落ちたな。
大分近くに落ちたな。
アタシに落ちなくてよかっ……いや、もしかして、アタシこれもう死んでんのかも……
あー死んだのかー?アタシの人生15年間、何もいいことなかったな。
せめて来世は、もっとラッキーな人生を送りたいな。
だってほら、高校生にもなって彼氏なんかいないし。
いや、でもまだ入学したばっかだから、いないのは普通か……
でももう彼氏いる人はいるし、あんまそーゆーの関係ないかも……いやでも……
っと、一人でブツブツ考えながらチャリのサドルを踏み込もうとした時。