魔法使いからメッセージ
「んー。‥‥あ!大丈夫だ、俺の知り合いがいる」
「は?知り合い?」
「俺の知り合いに、杖屋がいるんだ。あいつの所に行けば、問題ないな」
瞬時兄さんは安心した顔をして、あたしに「行くぞ」と行った。
「行ってきまーすマスター!」
‥‥‥‥
あ、まだ寝てんのか。まだ6時だもんな。
カランッ
少し朝もやのかかった、まだ就寝中の朝の中に、澄んだ鐘の音が小さく響く。
「ここから歩いて5分ぐらいだから、すぐに着くぞ」
「あ、はい。‥‥あの、その魔力学校って、どんな学校なんですか?」
あたしは、瞬時兄さんの横を歩きながら、眠そうな声で聞いた。
「リゼンブーツ魔力学校。そのまんまだ。魔法を学び、魔術を覚え、魔力を高める学校だ」