魔法使いからメッセージ
「ああ、たしか‥‥‥随分昔の魔校の校長が使ってたやつだったらしいぞ、その杖」
校長の杖。‥‥ってなんか貫禄あるな。
「ま、商売繁盛ってことよ!お買い上げありがとうございます!」
あたしは佐介さんに杖を渡した。佐介さんは、その杖と同じ大きさの箱のを引き出しから出した。
「あ、箱はいらないぞ。」
「あ、そう?じゃあ……はい、瞬時の知り合いだから安くしたげるよ」
佐介さんは笑いながら言った。瞬時兄さんが金を払い終えると、自然と雑談し始めた。
「あ、佐介。そういえばお前んとこの伊介、今年魔校に入校するんだよな?」
「おう、今日入校式なんだ。……って、そっか!この子も今年一年生か!」
あたしは、話している意味が分かんなくて、はてなマークを頭に浮かべる。