魔法使いからメッセージ
「じゃあ……えっと……君って……」
「あ、緩名です」
「お、いい名前だな~。俺は佐介だ。俺の弟に、緩名と同じで今年魔校に入校するやつがいるんだ」
何やら佐介さんは、にこにこしてる。
「そうなんですかー」
「緩名、一緒に行ったらどうだ?」
はい出ました!瞬時兄さんの突然発言!
「ってえ!?瞬時兄さんが学校に連れてってくれるんじゃないんですか?」
「おお、それはいい案だな瞬時!」
そして佐介さん、なぜにノリ気なんだ!?
「二人のほうが、何かと安心だろ?」
「……いや知らねーし。別にいいけども」
「よし決定だ!入校生の登校は8時だから、それまでゆっくりしてったら?」
佐介さんがそう提案したのを、瞬時兄さんは「すまん」と断った。
「挨拶とか色々あるから、一旦帰るわ。じゃまた7時半ぐらいにくるからよろしくな、佐介」
「おう、そうか。じゃあ、気ぃつけてな」