魔法使いからメッセージ
アタシは少し不気味に思いながら、周りを見渡した。
「おぬし、大原緩名か?」
おおお!?やっぱ誰かいる!?しかもアタシの名前知ってる!?
「あ、はい」
アタシがおそるおそる答えてみると、
「なんじゃい、そのハキッとせん返事は!」
「……え。あ、すんません」
なんだいきなり?いきなり怒られたの初めて。え、何々?
そう思って、もう一度声の聞こえた方を見た。
すると、ネコがちょうど着地した場所に、明らかにアタシよりも背の低い老人が、杖を支えに立っているのが見えた。
って、誰だよこのおっさん!!