幕末〓冷血の鬼 【番外編】
「ヴア゛ア゛ァ…」


男は苦しそうに呻きその場に崩れ落ちた。


「あの!!」


血がついた剣を振り血を振り払うと女の人は俺を見ていた。


「ありがとうございました…。何かお礼を……。」


「構わない。」


俺はそう言うと歩いてその場から離れた。


(こんな奴ばかりだ…)


俺は誠の武士を探すために道場破りをしていたが道場の流儀に名が有るだけで実戦にはむかず弱い。


(俺の求めている武士というのは死んでしまったのか………)


そう思いながらも俺は、道場破りを続けていた。
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