幕末〓冷血の鬼 【番外編】
「総司、こいつの相手俺がやる。」


「本当に土方さんは勝手ですね~。やれって言ったり止めろと言ったり。」


そう言いながらも総司は土方に木刀を渡し俺から離れて行った。


気づくと俺達を囲むように隊士達が俺がどう出るか様子を見ている。


土方は俺に近づくと持っていた木刀を横に投げ、腰に下がっている刀を鞘から出した。


「何の真似だ?」


「俺はなあ、木刀より真剣の方が良いんだ。実戦で使うのは木刀じゃなく真剣だろ?」


「そう言うことか。」


「ただし峰の方を向けろ。ここを血で汚したくねえからな。」


土方に言われた通り峰を向けると試合が始まった。
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