幕末〓冷血の鬼 【番外編】
土方は一気に俺に突っ込んできた。


それを刀で受け止めると土方は二ヤッと笑った。


「やっぱりつええな、お前。」


楽しんでいるのか土方は口の端を吊り上げ俺をジッと見ている。


総司も速かったが土方はもっと速かった。


「この型は何だ?」


土方の動きは先をよめないようなメチャクチャな動きだった。


「一応天然理心流だが俺は自由型だ。戦には型何か関係ねえ。勝つ強さがあれば良いからな。」


(流儀に囚われず、強さを求める者。)


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