幕末〓冷血の鬼 【番外編】
「俺は近藤 勇。この屯所で長をしている。」


近藤がそう言うのと同時に襖が開いた。


「気分はどうだ?」


土方がそう言って部屋に入って来た。


「近藤さん、少し外してくれねえか?こいつと2人で話してえことが有るんだ。」


「ああ、わかった。」


近藤はそう言うと部屋から出て行った。


「すまなかったな。」


「えっ?」


土方の言葉に驚き目を見開くと土方は自分の頭を掻いた。


「俺さ、強い相手を見るとつい熱くなっちまうんだ。武士の血が騒ぐと言うかな。と言っても俺達は本当の武士じゃねえが。」


土方はそう言うとニッと笑った。
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