幕末〓冷血の鬼 【番外編】
「帰るか。」


冷たい風は体に良くねえ。


俺はゆっくりと足を進ませた。




「なんだ、晋作。散歩でもしてきたのか?」


帰ると桂が門の所に立っていた。


「ああ、天気が良かったからな。」


「そうか、だがあまり出歩かない方が良い。今は、幕府側が俺達を血眼で探している、それにお前痩せてきていないか?」


桂は、心配そうに俺を見つめた。


「気のせいだ。やせ…………ゴホッ…ゴホッ……ゲホッ…。」


「晋作?」


(畜生………何で今、発作が起きるんだよ……。)
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