幕末〓冷血の鬼 【番外編】
「馬鹿やろう!!」


めったに声を荒げない桂が俺に怒鳴ってきて、俺は目を見開いた。


「晋作、お前の命はお前だけのじゃないんだ。お前がいなくなったら沢山の奴が悲しむ。僕だって同じさ。なあ晋作、お前は鬼兵隊から抜けろ。」


「もう、おせえよ。」


「えっ?」


「もう遅いんだ。」


もう数え切れないくらい血を吐いている。

しかも今回は気を失ってしまった。


もう俺の体は………


桂は驚いた顔をしたあと顔を歪めた。


「まだ…諦めるのは早いだろ?まだ治るかもしれない。」


桂の言葉に俺は首を横に振った。
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