幕末〓冷血の鬼 【番外編】
『土方さん、剣道のお手合わせお願いできますか?』


『なんだ?やるのか、総司。』


『総司と歳は仲が良いなぁ。それより俺は動物に例えると何なんだろうな?』




(あの時はなんだかんだ言って楽しかったな。)


「土方さん、お茶でもいかがですか?」


声がしてハッとするとお茶を持った恋花が立っていた。


「あっ……ああ。頂く。」


俺がそう言うと恋花は俺の隣に座った。


「あれ?…クロ?」


俺の膝の上でスヤスヤ眠り始めた猫に気づき、恋花は黒猫をジッと見た。
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