幕末〓冷血の鬼 【番外編】
そう思いながら道を歩いていると、道端に泥で体を汚した白い子猫がいた。


「こんなに体を汚してどうした?」


俺がそう聞いても子猫は、「ミャ~」と鳴くだけだ。


動物は、好きだ。


情をうつしても害は無いし、ましてや嘘などつけない。


頭を撫でてやると、俺の手に頬擦りをしてくる。


「エサが欲しいのか?」


よく見ると子猫は痩せていた。


(何か食べさせるか。)


俺は猫を抱えると屯所に帰った。

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