幕末〓冷血の鬼 【番外編】
「ほら、食べろ。」


屯所に着き、自分の食べ残りをあげると子猫は嬉しそうに食べた。


「美味いか?」


「ミャ~」


「そうか、美味いか。」


子猫はすぐに食べ終えてしまい俺は、手拭いを濡らして猫の体を拭いた。


「あの………。」


猫に夢中になっていた俺は、ハッとして声がした方を見ると恋花さんが俺の方を見ていた。


「何か?」


俺がそう聞くと恋花さんは困った顔をした。
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