幕末〓冷血の鬼 【番外編】
俺がそう言うと恋花さんはクスッと笑った。


「何がおかしい?」


「いえ、私はあなたが不気味だとは思わないし、恐ろしいとも思いません。」


恋花さんは、そう言うと子猫の頭を撫でた。


「だってあなた、この子猫の体を拭いてあげてましたよね?それはあなたが優しいからでしょ?優しい人を恐ろしいとは思いませんよ。」


「俺が優しい…?」


初めて言われて問い返すと恋花さんはニコッと笑った。


「はい、優しいと思いますよ。」


そう言って笑った時の恋花さんの笑顔はとても眩しかった。
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