幕末〓冷血の鬼 【番外編】
「恋花、どこにいる?」


「あっ土方さんが呼んでる。失礼します。」


(行ってしまう…)


背を向けた恋花さんの腕を俺は無意識のうちに掴んでしまっていた。


「待ってくれ。俺は山崎 蒸だ。覚えててくれ。」


急に言われ恋花さんは驚いた顔をしたが、ニコッと笑い頷いてくれた。


それから、恋花さんは土方さんのもとに行ってしまった。


藤堂が恋花さんに惹かれている理由がわかった気がする。


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