幕末〓冷血の鬼 【番外編】
「クロだと?」


「はい。キナコのお友達で、たまに遊びに来てるんですよ。」


「キナコってたまに来る茶色の猫か?」


「はい。そうですよ。それにしても……」


恋花はそう言ってクスッと笑った。


「何だ?」


「クロ、凄く土方に懐いているなと思って。」


「懐く?」


「はい。知っていますか?猫は気まぐれですけど自分の落ち着く場所を見つけるとそこを居場所とするんです。」


「居場所か…。」


「土方さんにも安心する場所があるでしょ?」


考えてみると俺はいつでも気を張っている気がした。


だがこんな俺でも気が緩んでしまう場所がある。


それは………
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