幕末〓冷血の鬼 【番外編】
「どうかしましたか?お茶冷めてしまいますよ?」


「ああ。頂く。……うん、美味いな。」


「本当ですか?」


恋花はそう言って顔をパアッと明るくさせた。


「そんなに喜ぶことか?」


「はい!!土方さんに褒められると嬉しいですから。」


「そうか。」


恋花の無邪気な笑顔に、こっちもつられて自然と微笑んでしまう。


「ニャー!」


クロが目を覚ましたのか、鳴くと俺の膝から立ち、走って言ってしまった。
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