幕末〓冷血の鬼 【番外編】
「クロ!…行っちゃった。」


「また来るだろう。俺はもう少し月を眺めてる。」


「それでは私はこれで。」


「待て。」


「えっ?」


俺は無意識のうちに恋花の腕を掴んでいた。


「もう少し、ここに居てくれねえか?」


俺がそう言うと恋花は驚いた顔をした後、クスッと笑った。


「はい。います。」


恋花がそう言って再び俺の隣に座ると何故だかホッとした。
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