俺様 海様 イケメン様
「いやぁ、お客様……あ、もうお客さんでいいか!」
「うん、そうだね」
さっきまで「お客様」とか言っていたあたし達は、
つい癖で出ちゃう。
「たくさん来たね♪あとは精一杯遊ぶだけだぁ!」
ちょっとトイレで身嗜みチェックしてくるね♪
と、麗奈ちゃんはポーチを持ってトイレに小走りでいなくなった。
あたしは空き教室で
海が来るのを待っていた。
少しすると、
海は山口くんと一緒に空き教室に来た。
「あれ?れ…金田は?」
「もーすぐ来るよ♪」
山口くんは、
麗奈ちゃんが居ないことを不思議に思ったのか
少し寂しそうな顔で聞いてきた。