俺様 海様 イケメン様




「なに?」



あたしは大人しく目をつぶる。


それを確認すると、

海はなにやらゴソゴソと始めた。




不思議に思いながらも

ずっと目をつぶる。




ゴソゴソした音がなくなったと思ったら、

トン

っとあたしの前に海が座る音がした。



「う、海?まだ?」



なんかソワソワして、

早く目を開けたい一心だった。



「まだ」




海はそれだけを言うと、

あたしの左手を手にとる。



「え、え、なに?」

「黙ってろ」



また海が命令口調であたしに言う。



どうも

この口調で言われちゃうとダメみたい…。




< 162 / 205 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop