俺様 海様 イケメン様


♂ 海 side ♂





はっきり言って、

今回の半年記念日も萌亜は
おいしいケースを作ってくると勝手に思っていた。




「萌亜?」

「ん…?」



俺に寄り添いながら、

萌亜のと俺の左手の薬指についてる指輪を眺めている萌亜に問いかける。




「ネックレス買う金、どうした?」



そう。

そこが気になってるんだ。


萌亜から“物”のプレゼントは初めてだし、


このネックレスのブランドは、

普通のところより高い。



「バイトとお年玉だよ?」

「は?バイトとお年玉?」




なんだよそれ?


バイトって………



「海の家の?」

「そうだよ?プレゼントあげたかったから♪」



おいおい。


俺にプレゼント買うためにバイトしてたのかよ?





< 167 / 205 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop