俺様 海様 イケメン様
「確かに俺は、大阪に行かなきゃ行けない。でも、俺は別れる気なんてねーよ?萌亜が別れるっつっても別れねーよ?」
「う……み…」
その言葉を聞いて
あたしは泣き崩れた。
「親父、大阪の会社行ったらもう転勤はないんだ。これは絶対らしい」
「……ヒック…そ、それって…もう戻ってこないの?」
だって、
これからは大阪で暮らすってことでしょ?
そしたら……
もう会えないの?
「親父達はな」
「……え?」
それからは
海がいつもになく真剣な表情で、
あたしの目を見て言ってくれた。
「残りの高校生活は向こうだけど、大学は東京に決めてるんだ」
え………?