俺様 海様 イケメン様
♂ 海 side ♂
「海ー!たまには電話してくれよぉ」
教室に入るなり
圭が俺に抱き着いてくる。
「わっーたよ!つーか離れろ!気持ち悪い」
「ひっでぇなぁ」
圭はブツブツ言いながらも
俺から離れる。
「それより、クリスマスまでに付き合えよ?」
「は!?む、無理ムリ!」
圭は思いっきり首を振る。
無理って、
お前らもう周りから見たらカップルだっつーに、
告ればOKに決まってんのに
アホだな。
「やっぱ寂しーよ!海、萌亜ちゃんだけじゃなくて俺にも会ってくれよな!」
「あぁ。当たり前だろ?短い間だったけど、ありがとうな」
圭は、
クラスの中のムードメーカー的な存在だった。
俺が来る前には
仲良くしてた奴がいるだろうに、
「そんなの気にすんな!」
そう言って、
俺の隣で笑っていてくれた。