俺様 海様 イケメン様




「さーてと、邪魔者はそろそろ帰りますか!」



圭は椅子から立ち上がって
俺の前まで来る。



「連絡するかんな!」

「ああ」


最後は笑いあって、


「じゃあ、またな」

「ああ。またな」



圭は

少し寂しそうに教室を出て行った。



「萌亜、待たせた。そろそろ行くか?」

「……うん」



萌亜もまた、

寂しそうに笑った。


手を繋いで、学校を出る。


電車の時間までは

まだ時間があるから、これから少し遊ぶ予定。



いつものように、

萌亜のチャリにまたがる。


「どこで飯食う?」

「うーん…海が決めて!」



そう笑った顔は、

さっきとは違ったいつもの笑顔だった。





< 189 / 205 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop