俺様 海様 イケメン様
「さーてと、邪魔者はそろそろ帰りますか!」
圭は椅子から立ち上がって
俺の前まで来る。
「連絡するかんな!」
「ああ」
最後は笑いあって、
「じゃあ、またな」
「ああ。またな」
圭は
少し寂しそうに教室を出て行った。
「萌亜、待たせた。そろそろ行くか?」
「……うん」
萌亜もまた、
寂しそうに笑った。
手を繋いで、学校を出る。
電車の時間までは
まだ時間があるから、これから少し遊ぶ予定。
いつものように、
萌亜のチャリにまたがる。
「どこで飯食う?」
「うーん…海が決めて!」
そう笑った顔は、
さっきとは違ったいつもの笑顔だった。