俺様 海様 イケメン様
「萌亜、なんかあったらすぐに言え」
「え……?」
「学校の時だろーが真夜中だろーが、なにがあっても俺はお前の味方だから」
「海……」
優しい声であたしに言う海を
本当に愛おしく思った。
海、
大好きだよ。
それはこれからも変わらないから。
海があたしを助けてくれるなら、
あたしが海を助けるよ。
海が辛いなら
あたしも辛くなるよ。
海が不安なら
あたしも不安なるよ。
それは、
今も
これからも
変わらないから。
「海、そろそろ行かないとダメなんじゃない?」
「あ、あぁ…。行くか」
あたしを離して、
手を繋いで自転車まで行く。