俺様 海様 イケメン様
こうやって
2人乗りするのも当分ないんだよね?
海に抱き着くように
あたしはしがみついた。
「んだよ、萌亜」
「だって……」
離れたくない……。
「あんまくっつかれっと、襲いたくなるんだけど?」
「え、え!?」
あたしはバッと海から離れた。
でも、その衝撃で後ろに落っこちそうになる。
「わっ…」
グイッ―
「ばーか。驚きすぎ」
海があたしね腕を引っ張って
あたしは海の腕の中。
「もうすぐ別れるっつーのに、あんま可愛いことすんなよ」
「か、可愛いことなんて…」
あぁ、もう!
耳元で囁かないでよぉ…!
「ありえないほど可愛いの自覚しろ」
「っ……」
あたしのおでこにキスをすると、
あたしをちゃんと座らせて自転車を進めた。