俺様 海様 イケメン様




「萌亜が本当に行きたくても行かせねぇけど?」

「い、行かないよ!!」




あたしは最近、

この命令的口調に弱いことが分かった。



その口調でなにか言われると、顔が赤くなる。




「新倉、あたし達邪魔かなぁ?」



雅ちゃんがニヤニヤしながら海に言う。



「いや、俺達がいなくなるから」

「……はへ!?」


海に腕を掴まれ、

教室のドアまで一直線。



「頑張れ、萌亜!」

「うまく理由作るから♪」

「新倉ぁお手柔らかにね」



麗奈ちゃん、雅ちゃん、アヤちんがあたし達をからかう。


だいたいこうゆう時は、

海が作った合鍵で

屋上でサボり。






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