俺様 海様 イケメン様
「あ、ちょっと待って」
行こうとした足を止めて、麗奈ちゃんに話しかける。
「麗奈ちゃん?この子、職員室に案内してくるから先に教室行ってて?」
「あ、うん!分かった!萌亜気をつけてよ?
「うん?」
またまた意味分かんない発言に疑問を浮かべながら、
止めた足を動かす。
「萌亜って言うの?」
「ん?うん!荻原萌亜だよ!よろしくね♪キミは?」
「ふーん…萌亜って言うんだ」
男子生徒はあたしの質問には答えずに、
あたしにゆっくり顔を近ずけてくる。
な、なに?
なんだこの後輩!
パニック状態になりながらも、後ずさりするものすぐ壁についてしまった。