―earthquake― 被災地から伝えたいこと
キュイン キュイン・・・!
ケータイとテレビから同時に緊急地震速報が鳴り響いた。
え・・・!?
地震!
そう思った瞬間!
ゴォーーー!!
地響きのような大きな音が家中に響き渡った。
「パパ!地震!」
急いで、近くで寝ていたパパを起こした。
パパもはじめは大したことないと思っていたらしい。
でもあの音を聞いて飛び起きて、
「カウンターの下に潜れ!!」
パニックになりかけていたあたしにそう言って、パパも急いでカウンターの下に潜った。
ガタガタガタッ!
ものすごい音が鳴り響く。
必死に潜っていたあたしたちに、カウンターの上に置いていたものが次々と落ちてくる。
ガタン!
日本酒の一升ビンが落ちてきた!
危なくあたしの頭に直撃しそうだった・・・
もし当たっていたら―・・・
そう考えると恐ろしかった。
ガタガタ・・・
長い・・・怖い・・・
もう1分以上は揺れてる―――
ママは!?
ママは二階の部屋――
危ないかもしれない!
「ママ!」
そう叫ぼうとしたとき!
ドン!
ガタガタガタガタッ!!
ものすごく大きな揺れ!
バサバサバサッ!
ドサッ!
たくさんのモノが落ちる音がした・・・
店の電気が大きく揺れていたのが印象的だった・・・
やがて揺れがおさまった。
あたしは、―怖い―
という感情に支配されていた。