僕は君のものⅡ

今日も迎えに来てくれた。


「おはよ。」


「おはよう。」


いつものように他愛ない話をして、学校へ向かう。

これだけ毎日一緒にいるから、付き合っていると勘違いしている人も少なくはないだろう。


だからといって、慌てて否定するつもりはないし。聞かれたら正直に答えると思う。


いろんな人に挨拶をしながら、教室へ向かう。

3年では同じクラスになったのだ。


教室に入って、それぞれの席に向かったところで、隼人の周りには女の子たちが集まってきた。


「桐谷クン、おはよう。」

「桐谷様、おはようございます。」


みんなそれぞれに呼んでいる。

その女の子たちのあいさつに、得意の作り笑いで受け答えしている。


それを横目に見ながら、私も自分の席に向かった。


すると親友の明日香が私のところまで来た。

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