僕は君のものⅡ
「かーおり。おはよ。」
「おはよ。」
明日香のニヤニヤが止まらない。せっかく可愛いのに。台無しだ。
一緒に登下校するようになってから、毎日のようにからかってくる。
「・・・なによ。」
「早く付き合えばいいのに。」
「またそれ?」
「だってあんなに出来た人いないよ。カッコよくて、頭もよくて、優しくて。なにより香織のこと本気で好きだよ。ここまで想ってくれる人いないよ。」
また同じこと言ってる。
「だって中途半端にしたくないんだもん。」
「まぁ、忘れられないのはわかるよ。本当に大好きだったもんね。で・も!!!モタモタしてると、可愛い子に取られちゃうよ。あ、先生来た。じゃあね。」
いつものセリフを残して、あわただしく自分の席に戻っていった。